シャンプーの本当の役割について知っていますか?
ヘアケア化粧品にはシャンプー、コンディショナー、トリートメント、ヘアマスクなどのラインナップがあります。
それぞれ商品が分けられているということはそれぞれに役割があるというわけですが、シャンプーの役割についてしっかりと理解されているでしょうか?
どうしてシャンプーを使うのか、その理由についてちゃんと知ることがご自身にとって良いシャンプーに巡り合うためのシャンプー探しに役立ちますので是非知っておきましょう。
シャンプーの主な役割は頭皮の洗浄
シャンプーは髪を洗うものと思っている方は多いと思います。
でも実際は少し違います。
シャンプーには洗浄成分という界面活性剤が配合されています。
界面活性剤の効果というのは油と水を混ぜ合わせるということです。
では日常生活をしていて髪に油が付いたりするでしょうか?
もちろん、アウトバストリートメントやヘアオイルを使っていると髪に油が付くことはありますが、元々アウトバストリートメントやヘアオイルは髪の補修や美容効果を与えるために使用するものなので洗い流すために使う物ではありませんし、シャンプーを使う目的にはなりません。
一方スタイリング剤やヘアワックスも油が入っていたりし、これらはシャンプーで洗い流す必要があります。
ですが、こういった人工的に油を髪に付けたりしない限り毛先などに油が付くことはまずありません。自然に髪に油が付くとしたら毛穴付近の髪の根元部分です。
油分以外であれば、シャワーで流せばほとんど汚れは落とせます。
シャンプー前にシャワーで髪を濡らす行為を予洗いとも呼びますが、髪の汚れは予洗いでほぼ落ちます。
それなのにシャンプーを使う理由、それは皮脂を分泌する頭皮の洗浄のためです。
毛穴付近の皮脂汚れもシャンプーによって落とすことができます。
シャンプーは頭皮を清浄にすることが一番の目的であることはしっかりと認識しておきましょう。
なぜ頭皮のケア、つまりスカルプケアが重要なのか?
頭皮ケアのことをスカルプケアと呼んだりしますが、最近ではヘアケアよりもスカルプケアが注目されています。
イメージ的には
シャンプー=スカルプケア
トリートメント=ヘアケア
といった感じです。
昔のシャンプーのCMと最近のシャンプーのCMを比較すれば、違いは明らかですが、昔は髪への効果をアピールしていたのが、最近は頭皮への効果をアピールしています。
それだけ、頭皮ケアの重要性が認識されてきたということです。
では、どうして頭皮ケアが大事なのでしょうか?
皆さんもご存じかもしれませんが、
頭皮と髪の関係はしばしば土と植物に置き換えられます。
頭皮が土、髪が植物です。
カサカサに乾燥していたり、常に泥状態の土では植物は育ちにくいです。
植物の場合だとそういった乾燥や泥に適応した植物などもありますが、
基本的には土に栄養があり、水分があるなど、栄養に富んだ状態だからこそ、立派に植物が育ちます。
これは頭皮と髪にも言えることです。
血行が悪い、毛穴が詰まっている、カサカサに乾燥しているといった頭皮から太く元気な髪が生えてくるでしょうか?
血液には栄養が含まれていますが、血行が悪いということは髪を作るのに必要な栄養が届かない可能性があるということです。
必要な栄養がなければ、髪は栄養不足で細くなったり、最悪の場合、生えることをやめます。
つまり、頭皮環境を整えることは美しく綺麗な髪が生える土台を整えるということになります。
頭皮環境を整えるのにシャンプーがどう役立つのか?
役立つというよりは、洗浄というのは基本的に頭皮をキレイにしてくれますが、刺激にもなりえます。
頭皮をキレイにすることは大切だけど、刺激は頭皮環境の悪化につながりかねません。
そのため、頭皮にやさしい成分で作られたシャンプーを使うことが大切になってきます。
また、シャンプーの脱脂力が強すぎると頭皮の皮脂を落とし過ぎて頭皮の乾燥や乾燥からくる過剰な皮脂分泌を招きます。
適度な脱脂力を持ち、少しでも乾燥から守るための保湿成分も重要になります。
シャンプーはどのシャンプーを選ぶ方によって洗浄力・脱脂力・保湿力・刺激が異なりますので、頭皮環境への影響を考えたシャンプー選びを行うことがとても重要になります。