産後の抜け毛対策にはノンシリコンシャンプーがおすすめ
最近では当たり前となってきたノンシリコンシャンプーですが、やはり産後の抜け毛対策としてのシャンプー選びでもノンシリコンシャンプーがおすすめとなります。
その理由についてご紹介していきます。
ノンシリコンシャンプーとは?
8年くらい前にシャンプー業界に変化をもたらすほど話題となったノンシリコンシャンプーです。
当時はノンシリコン派とシリコン入り派のメーカーでシリコン理論が過熱するほどの盛り上がりを見せていました。
誰もがシリコンとして認知していますが、業界ではシリコーンが正しい呼び方だそうです。
ノンシリコンシャンプーの発祥はサロンシャンプーと言われています。
美容室で使われたり販売されたりしている高額なサロンブランドのシャンプーはノンシリコンのものが多く、反対に市販のシャンプーのほとんどはシリコン入りシャンプーだったのです。
そんな中、市販のノンシリコンシャンプーのさきがけと言われているのがヌーディオーラシャンプーです。
当時大人気だった小悪魔agehaの人気モデルももえりが愛用ということですごい人気となりました。
そんなシャンプーの歴史に大きな影響を与えたノンシリコンシャンプーですが、一体ノンシリコンシャンプーって何なの?ということです。
シリコーンとシリコンは違います。
シリコンは珪素のことでミネラルの一種であり、最近では健康や美容業界など様々な業界で注目されています。
シリコーンは珪素や酸素を含む有機化合物のポリマーのことです。
シリコーンも珪素が関係しているならシリコンもシリコーンも同じ様なものじゃないの?と思われますが、化学の世界では同じ構造が入っていても全くの別物であることは普通のことです。
トリートメントなどによく配合されるベヘニルアルコールもよく誤解をされますが、アルコールの化学式は入っていますが、みんなが一般的にイメージするお酒とかエタノールのようなアルコールとは全く異なります。
H2Oとかもそうですが、H2Oは水ですが、Oは酸素でHは水素と全く異なりますよね。
化学反応が起こると全く別物に変わるというのは普通のことと言えます。
そして、問題のシリコーンですが、どうしてノンシリコンシャンプーブームが来るほどの嫌われぶりだったのかというと、理由はわかりません。
というのもシリコーン自体はお肌に無害とされており、使用目的はコーティング剤なので、髪の表面にくっつき髪の通りなどを良くします。つまり、使用感を良くするための成分なのです。
シリコーン悪説の定番の理由としては、毛穴に詰まり抜け毛の原因となる、髪の表面のキューティクルにくっつき剥がれる際にキューティクルも一緒に剥がしてしまう。
だいたいこの2点がシリコーンが良くない点として語られていました。
ですが、お肌への害というか刺激などでいうとシリコーンよりも刺激の強い成分はたくさんあります。
それなのにそういった成分よりもシリコーンが悪者扱いされたのは時代というか流行だったとしか言いようがないです。
美容のプロとして認識される美容師が「市販のシャンプーにはシリコンというのが入っていて、サロン専売品のシャンプーには入っていないんだよ!」と説明すれば、高級シャンプーはノンシリコンで市販の安いシャンプーはシリコン入り、ということはシリコンは良くない!という認識になるのも無理はないかもしれません。
それでも産後ケアにはノンシリコンシャンプーがおすすめの理由
これまでの話を聞くとシリコーンはそんなに悪くないんじゃないかと思いませんか?
実際にシリコーンはそんなに悪い成分ではありません。ただし髪や頭皮への栄養にもなりません。
そして、シャンプーに必要なのか?という点で産後のデリケートな髪や頭皮のケアに使うシャンプーには不要となります。
シリコーンはコーティング剤です。コーティング剤としてはとても優れていますが、栄養はありません。
そして、シャンプーの目的は髪や頭皮を洗ってキレイな状態にすることです。
髪に栄養を与えるのはトリートメントの役目なのです。
シリコーンを配合するならトリートメントの方が良いわけです。
そして、髪を洗う際にコーティング剤はいらないですよね。
それよりも洗浄成分の種類や保湿成分の方が重要となってきます。
そして、産後の頭皮は敏感になっていますので、余計な負担を与えないためにもなるべくシンプルなシャンプーでやさしく洗う方が良いわけです。
そのため、産後の抜け毛対策としてシャンプー選びをするのであれば、ノンシリコンシャンプーをおすすめします。