湯シャン(ノー・プー)が髪や頭皮に良いってホント?
湯シャンという言葉をご存じですか?
シャンプーを使わずにお湯だけで頭を洗うことを湯シャンといい、海外ではノー・プーと呼んだりするそうです。
湯シャンが髪や頭皮に良いということで一部で流行ったりしているようですが、実際のところどうなのでしょうか?
湯シャンのメリットやデメリットについて見ていきましょう。
湯シャンのメリットとは?
お湯だけのシャワーで頭を洗うことのメリットというと髪や頭皮に余計な負担を与えないことと、頭皮の乾燥対策につながるという点があります。
シャンプーというのは保湿成分などの髪や頭皮に潤いを与える成分も入っていますが、洗浄成分は多少なりとも髪や頭皮に負担を与えてしまう成分でもあります。
また、シャンプー前の予洗いで汚れの8割~9割は洗い流せるということから、シャンプーを使わなくてもある程度汚れを落とすことができます。
また、界面活性剤の種類によっては洗浄力や脱脂力が強すぎることによって頭皮の皮脂を落とし過ぎ頭皮乾燥を招くことがあります。
シャンプーを利用せずお湯だけで洗うことで頭皮の皮脂の奪い過ぎを防ぎ乾燥から守ることができます。
上記のようなメリットが湯シャンにはあり、いいことずくめのように感じますが、デメリットももちろんあります。
湯シャンのデメリット
湯シャンのデメリットとしてまず挙げたいのは
ワックスやスタイリング剤に対応できないということです。
髪のセットをしなくても良い職業だったりすると特に問題はないかと思いますが、職業柄どうしてもワックスやスタイリング剤を使うという方の場合、湯シャンをすると悲惨なことになります。
そして、湯シャンは適当に洗うと匂いや髪のベタツキの原因となります。
水と油という言葉があるように、水と油は基本的に混ざり合うことがないため水で皮脂汚れを落とすことはできません。
温度が高いお湯になると少し油を落とすことができます。
ですが、お湯で十分に頭皮を洗ってあげないと皮脂汚れが残り、残った皮脂が酸化すると匂いの原因となり、髪が皮脂の油分でベタつくこととなってしまいます。
また、皮脂汚れが残ると他にもデメリットがあります。
特に毛穴をキレイ保つことは健康的な髪が生えるために大事な要素となりますが、湯シャンだけだと皮脂などが毛穴につまりやすくなってしまいます。皮脂が毛穴に詰まると髪の成長の邪魔になり、良くありません。
抜け毛や薄毛の原因ともなりかねませんので、もし今後はずっと湯シャンでいくという場合には丁寧に髪と頭皮を洗うことがポイントとなります。
あと、これはシャンプーを使っても使わなくてもどちらにせよ関係してくることですが、水道水って塩素殺菌されているので塩素を含みます。
塩素で肌荒れを起こしたりするくらいなので、湯シャンだからといって必ずしも髪や頭皮にやさしいわけではありません。
人によって塩素が原因となって頭皮の肌荒れや痒みが起こる場合もありますので、湯シャンだから頭皮トラブルが起こらないというわけではないことは知っておきましょう。