シャンプーが腐ることがあるって本当?その理由は?
シャンプーが腐ると聞くと恐怖を感じる方も多いかもしれません。
これまでシャンプーが腐るなんて経験したことないけど本当に腐ったりするの?
と疑問の方のためにシャンプーは腐るのかどうかについて説明します。
シャンプーのベースは水
シャンプーで最も多く配合されているのは水です。
7割程度は水と考えた方が良いでしょう。
では水は腐るでしょうか?
答えは、
腐ります。
腐るというよりは雑菌が繁殖しやすいです。
タオルが臭くなったりするのも洗濯後ですよね。水に濡れて乾くのが遅くなると雑菌が増殖し臭いの元となります。
また、シャンプーに配合されているヒアルロン酸やセラミド、そして植物エキスは栄養があり、雑菌のエサになりやすいのです。
でも生まれてから一度も腐ったシャンプーに出くわしたことがないという方も多いと思います。
その理由は高い防腐力が効いているからです。
シャンプーには防腐剤が配合されています。
だいたいシャンプーの使用期限というのは未使用・未開封状態で3年以上なのですが、防腐剤もなしに3年も持つことはありません。
防腐剤無添加となっていても、ローズマリーエキスのような防腐効果を持った植物エキスを使っていたり、BGのような防腐効果を持った保湿剤を使ったりなど、防腐力を持つように工夫されています。
未使用・未開封でも3年は持たないなーという場合には使用期限が定められています。
腐ったシャンプーに出会っていないというのであれば、それだけ防腐力の高いシャンプーを使ってきただけということになります。
未開封で3年以上でも内容は様々
先程も言ったように化粧品は未開封状態で3年以上品質を維持できないといけないのですが、3年以上品質維持できれば良いだけで、防腐力については様々です。
パラベンという防腐剤について知っている方も多いと思いますが、
パラベンは化粧品に使われる防腐剤で最も安定すると言われています。
安定するというのは最も防腐面で効果が高いということです。
大手メーカーが販売しているシャンプーの多くにパラベンが使われており、そのため、普段シャンプーが腐るというのを目にしたことがない人が多いわけです。
パラベンなどの防腐力の強い成分を使うことでシャンプーの詰替え用が作れます。
皆さんはシャンプーがなくなった時どうしていますか?
お風呂場の中で適当に詰替えたりしていないでしょうか?
お風呂場というのは湿度が高いため、雑菌の宝庫です。
詰替え時にポンプをはずして注ぎ足すというのは雑菌の混入しやすい環境を自ら作り出しています。
そんな雑菌が混入しやすい状態で詰替えているにも関わらずシャンプーが腐らない理由はパラベンの防腐力の強さがあります。
一方でパラベンは防腐剤としては優れていますが、お肌への負担となりうる旧表示指定成分でもあり、パラベンを使用しないシャンプーも販売されています。
パラベンを配合しない代わりに安息香酸Naのような別の旧表示指定成分を代用するような付け焼刃みたいなシャンプーもありますが、フェノキシエタノールやそれ以外の防腐力を持った成分で代用していたりします。
そういったパラベン無添加のシャンプーの場合、パラベン程の防腐力には及ばないことがほとんどで、詰替えたり、雑菌が混入しやすい環境などで保管していたりすると腐ってしまうことがあります。
腐るとどうなるのか?
まず、臭いに変化があります。
例えば、アロマオイルなどで香り付している場合にはアロマオイルが気化して香りが薄くなったりなどはありますが、合成香料を使用している場合には基本的にニオイは変わりません。
合成香料を使っているシャンプーなのに臭いが変わった場合には腐っている可能性があります。
そして、シャンプーの液の色が変わったりします。
ちょっと茶色っぽく変化したりします。
シャンプーが腐るのはもちろん良くありませんが、防腐効果が高すぎるのも製品としては良いですが、自然界の生ものが腐りやすいことを考えると本来であれば異常なことです。
おすすめはやはり、パラベンのような頭皮への刺激となる成分が無添加のシャンプーですが、その分腐りやすくなることは事実なので、パラベン無添加シャンプーを使う場合には詰替えを利用しないとか、保管場所に気を付けるなどの工夫が大切です。